出社は増える。でも、オフィスの持ち方は変わる? Hubble米国展開から考える『変えられるオフィス』

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出社は増える。でも、オフィスの持ち方は変わる? Hubble米国展開から考える『変えられるオフィス』

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published : 2026/8/25

出社回帰が進む今、企業が求める「変えられるオフィス」と柔軟な働く場所を考えます。


出社は増える。でも、オフィスの持ち方は変わる? Hubble米国展開から考える『変えられるオフィス』

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「出社は増える。でも、オフィスの持ち方は変わる? Hubble米国展開から考える『変えられるオフィス』

出社回帰が進む一方で、企業のオフィス選びは以前と同じ形には戻っていないようです。

英国発のフレキシブルオフィス・マーケットプレイス「Hubble」の米国展開から見えてくるのは、オフィスが不要になる未来ではなく、必要に応じて変えられるオフィスが求められる未来なのかもしれません。

work and place 神戸北野のオープンスペース

働く場所は必要。でも、その広さや使い方まで何年も先に固定する必要はないのかもしれません。


「オフィスに戻る」と「以前のオフィスに戻る」は、同じではない

リモートワークが一気に広がった頃、「これからオフィスは必要なくなるのではないか」という議論がありました。

しかし2026年、その見方とは少し違う動きが見えています。

2026年8月、英国最大級のフレキシブルオフィス・マーケットプレイス「Hubble」が米国への本格展開を発表しました。

ニューヨーク、ニュージャージー、フィラデルフィア、ボストン、シカゴ、ワシントンD.C.、サンフランシスコ、ベイエリアの8市場で、開始時点から706棟、10,433のオフィスユニットを掲載しています。

Hubbleがニューヨークのスタートアップ企業のCEOや創業者など126人を対象に行った調査でも、今後、オフィス勤務を増やす予定と回答した企業は28%。一方、リモート勤務を増やす予定とした企業は3%でした。

数字だけを見ると、「出社回帰が進んでいる」と感じます。

ところが、ここにはもう一つ重要なポイントがあります。

リモートまたはハイブリッドで働く企業のうち、完全なオフィス勤務へ移行する予定の企業は4%にとどまっています。

つまり、多くの企業が求めているのは、

「全員を週5日オフィスへ戻すこと」ではなく、「必要なときに人が集まれる場所を持つこと」 なのではないでしょうか。

出社は戻る。

しかし、働き方まで以前の形に戻るわけではない。

そして、それに合わせてオフィスの選び方も変わり始めています。

数年後、社員が何人いるか分からない

企業がオフィスを決めるとき、以前はある程度、未来を予測する必要がありました。

  • 「数年後には社員が20人になる」
  • 「この広さなら5年間は使える」
  • 「これから採用を増やすから、少し大きめのオフィスを借りよう」

そんな判断です。

しかし今は、その前提そのものが揺らいでいます。

  • 社員は何人になっているのか。
  • 週に何日出社するのか。
  • 採用を増やすのか、少人数のまま事業を拡大するのか。
  • AIによって業務や必要な人員はどう変化するのか。
  • 新しい事業が始まるのか。

数年先を正確に予測することは、ますます難しくなっています。

だからといって、オフィスが必要なくなったわけではありません。

  • 人が集まって話す。
  • 顧客と会う。
  • 集中して考える。
  • チームで新しいものを生み出す。
  • 自宅とは違う仕事のスイッチを入れる。

そうした「働く場所」の価値は、むしろ改めて見直されています。

変わったのは、オフィスが必要かどうかではなく、何年も先まで広さや使い方を固定する必要があるのか という部分なのではないでしょうか。

work-and-place神戸北野 数年後の人数に合わせて大きな場所を持つのではなく、今の仕事に必要な空間から始める。


Hubbleが広げているのは、「選び直せる」という選択肢

Hubbleは、自社で巨大なオフィスを建設して貸し出す企業ではありません。

WeWork、Regus、Spaces、Industriousといった大手から、地域の小規模なオフィス事業者まで、さまざまなフレキシブルオフィスを一つのプラットフォーム上で検索・比較できる仕組みを提供しています。

場所、人数、価格、設備などから、自社に合ったオフィスを探すことができます。

Hubbleの共同創業者兼CEO、Tushar Agarwal氏も今回の米国展開に際し、企業には再びオフィスが必要になっている一方で、10年という長期契約までは必要としていない、という趣旨のコメントをしています。

注目したいのは、単に「短期間借りられる」ということではありません。

もっと重要なのは、状況が変わったときに、働く場所も選び直せることです。

  • 5人だった会社が10人になれば、10人に合った場所へ。
  • 出社する人数が減れば、コンパクトな拠点へ。
  • 普段は少人数で働き、必要な日だけ会議室を使う。

事業が変われば、場所も変える。オフィスを一度決めたら動かせないものではなく、事業の状態に合わせて変えていくものとして考える。

Hubbleの米国展開は、そんなオフィスの持ち方が一部の企業だけのものではなくなりつつあることを示す動きとして、興味深く感じます。

小さく始めて、必要になったら変える

この考え方は、大企業だけの話ではありません。むしろ、少人数の会社やスタートアップ、専門職、個人事業者にとってこそ重要ではないでしょうか。

  • 事業を始めた時点では一人だった。
  • しばらくして二人になった。
  • 新しいスタッフが入り、三人になった。
  • 来客が増え、打ち合わせスペースが必要になった。

事業が成長すれば、必要な空間も変わっていきます。 だから最初から、数年後の会社の姿を正確に予測してオフィスを決める必要はないのかもしれません。

今の自分たちにちょうどいい場所から始め、必要になったときに変える。この方が、変化の大きい時代の事業には合っています。

人がオフィスに合わせるのではなく、オフィスを事業に合わせる

work and placeでも、こうした変化に対応できる空間づくりを大切にしています。

実際に別拠点では、利用人数が増えた会員様に合わせて個室の使い方を変更したり、増床によって必要なスペースを確保したりと、その時々の事業の状態に合わせた空間アレンジを行ってきました。

そして神戸北野でも、これから利用人数の変化に合わせた個室のアレンジを進めていく予定です。

もちろん、建物や空室の状況によってできることには限りがあります。それでも、「最初に決めた場所を、そのまま使い続けなければならない」という考え方だけではなく、「今の仕事に必要な空間を使い、事業が変われば相談しながら空間も変えていく」という選択肢を持てることは、小さな会社にとって大きな意味があると考えています。

人がオフィスに合わせるのではなく、事業の変化にオフィスがついていく。

それも、これからのオフィスに必要な柔軟性の一つです。

work-and-place神戸北野 仕事や人数が変われば、必要な空間も変わる。オフィスも事業に合わせて変えていくという考え方。※アレンジイメージ図です


これから必要なのは、「未来を決めすぎなくていいオフィス」

これまでオフィスを借りることは、ある意味で「未来の会社の姿を決めること」でもありました。

  • この人数になる。
  • この広さを使う。
  • ここで何年間働く。

しかし、先の読めない時代に、それをすべて最初に決める必要はないのかもしれません。

  • 今必要な場所を持つ。
  • 事業が成長すれば広げる。
  • 人数が変われば、使い方を変える。
  • 必要な場所そのものが変われば、選び直す。

大切なのは、未来を正確に当てることではなく、未来が変わったときに動けることです。

work-and-place神戸北野 今必要な場所を持ち、仕事や事業が変われば場所も変える。「未来を決めすぎない」というオフィスの持ち方。


出社は戻るけれども、オフィスの持ち方まで以前に戻る必要はない。

Hubbleの米国展開から見えてくるのは、「オフィスか、リモートか」という二択ではなく、その間にあるさまざまな働き方です。

そして、これから選ばれるオフィスの条件の一つは、「未来を決めすぎなくていいこと」なのではないでしょうか。

work and placeも、働く人や事業の変化に合わせて、場所のあり方を一緒に考えられるオフィスでありたいと思っています。


参考資料

※本記事では、Hubbleが公表している情報・調査結果をもとに、work and placeがオフィス運営者の視点から今後の働く場所について考察しています。

※本記事では、Hubbleが公表している情報・調査結果をもとに、work and placeがオフィス運営者の視点から今後の働く場所について考察しています。

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