非接触時代の到来!身近になったAIによる肌診断とは?

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非接触時代の到来!身近になったAIによる肌診断とは?

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published : 2021/9/29

コロナ禍で非接触時代が到来しました。化粧品一つ買うにも、以前のようなカウンセリングを受ける事が難しい時代です。とは言え、プロの専門的なアドバイスは受けたい!そんな声に応えるAI診断についてご紹介します。


非接触時代の到来!身近になったAIによる肌診断とは?

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こんにちは、work and placeです。

今では少し懐かしくも感じますが、コロナ禍以前はデパートのコスメカウンターや化粧品専門店等で、スキンケアやメイクのカウンセリングをする接客が普通に行われていました。専用の機械で水分量や油分を測ったり、シミ予備軍をチェックしたり、肌診断を通して相談しながらスキンケアやメイクアイテムを選ぶというスタイルです。タッチアップと言って、実際に肌にスキンケアアイテムを塗布したりメイクしてもらう接客も定番でした。勿論、当時からカウンセリングや接客を受ける事が苦手で、商品を指名買いする人もいましたし、店頭に行く時間が無くてECサイトを利用する人も少なくありませんでした。ですから必ずしも誰もが店頭でのカウンセリングを受けていたという訳ではありません。

しかしここ2年程で、接触を極力避けるスタイルが主流になったのは間違いありません。メーカー側もお客様は勿論ですが、従業員の感染防止の観点から肌に直接触れるタッチアップを禁止にしたり、お客様がテスターに直接触れる事が出来ないようカバーリングしたりとオペレーション変更を余儀なくされました。(タッチアップに関しては当初は完全休止のブランドが多かったものの、現在はマスク着用の範囲内でのタッチアップ可能等、条件緩和となっているケースも多いです。)

以前と違い、気軽にカウンセリングを受けたり、お試しのタッチアップを受けられる時代ではなくなってしまいました。化粧品に限った事ではありませんが、明らかに非接触時代が到来しています。

とはいえ、今まであったカウンセリングやアドバイスへの需要は少なからずあります。そこで増えているのが「AI診断」です。今までも簡単なチャート式で診断テストをするようなものはありましたが、今求められているのは更にパーソナライズされたものです。スマートフォンアプリを利用したものが大変人気です。

今回ご紹介するのは『viewty』というアプリです。美容部員やBAと呼ばれる化粧品販売員、研究者、メイクアップアーティスト等、200名以上のプロ達の協力で完成したそうです。搭載された「肌測定AI」には肌状態への印象ロジック、撮影環境の違いによる光の加減、デバイス毎のカメラ差異を学習させ、アプリの使用の度に測定精度が向上するようになっています。

各ブランドでも独自のAI診断を取り入れてはいますが、あくまで自社ブランド内の提案です。ところが『viewty』ではブランドの垣根を越え、約2万アイテムの化粧品から適正なものを提案してもらう事が可能なのです。

使用方法も簡単で、アプリカメラで自身の肌を撮影し肌の状態を8項目で測定・評価します。(シワ・肌理・シミ・透明感・潤い・毛穴・肌質・肌年齢)このデータと、使用中の化粧品、肌状態の蓄積データを掛け合わせる事で最終的な診断結果が生成されます。まるで美容のプロに直接カウンセリングを受けているかのような、パーソナライズ体験を実現しているそうです。

今回ご紹介したアプリはスキンケアに関するものですが、他のカテゴリにおいてもパーソナルカウンセリングをAI診断で行うサービスがどんどん増えています。例えばメイクやヘアスタイル、ファッション等です。

本来であれば自分で選ぶ楽しさや喜びがあると思いますが、何を選ぶにしても選択肢が多過ぎる今の時代、選ぶ事に疲れてしまう瞬間が誰しもあるのだと思います。非接触が前提であっても誰かに選んで欲しい、プロによる専門的なアドバイスが欲しい、そういった時にAI診断は強い味方になってくれそうです。


今回はスキンケアを中心とした美容分野でのAI診断をご紹介しましたが、医療の分野においてもAI活用は始まっています。特に画像診断の領域では疾患を発見する有用な手段として捉えられているようです。そして海外では医師の代わりに診断を下す医療用AIの中で保険適用となっているものも存在します。日本でも高齢化社会である事や、医療・介護の人材不足の問題を考えると、医師の診断サポートとしても医療用AIが更に活躍する日も近いかもしれませんね。

医療分野でのAI活用については、また別の機会に書いてみたいと思います。それでは、また。

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