バリアフリーの最先端とは?インクルーシブ遊具とサイバーパラスポーツ。
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published : 2022/5/8

バリアフリーの最先端である、インクルーシブ遊具とサイバーパラスポーツについてご紹介します。ハンディの有無を越えた交流のきっかけになりそうです。
バリアフリーの最先端とは?インクルーシブ遊具とサイバーパラスポーツ。
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こんにちは、work and placeです。皆様、ゴールデンウィークはいかがお過ごしでしたか?行動制限の無い大型連休は何と3年振りでした。観光地はどこも盛況だったようで、少しずつ経済が回って行く事を期待したいですね。
さて、昨年の東京オリンピック・パラリンピック2020が盛り上がったのは記憶に新しいところですが、特にパラスポーツへの注目度・理解度が上がってきているように感じます。そこで身体にハンデを抱えた方と健常者の垣根を取り払うような取り組みをご紹介したいと思います。
まず一つ目はインクルーシブ遊具についてです。インクルーシブ遊具とはその名の通り身体にハンディがあってもそうでなくても分け隔てなく一緒に楽しめるように設計された遊具の事です。まだ日本においてはインクルーシブ遊具の存在があまり周知されていませんが、欧米諸国においては公園へのインクルーシブ遊具導入が義務付けられているんだそうです。
車椅子でも安全に遊べるように、スロープであったりアクセスポイントを設置するだけではなく、従来のユニバーサルデザインの視点を更に高めた工夫が施されています。安全性が最優先なのは当然の事ですが、安全で介助しやすいという事だけではありません。どの子供達も同じように遊ぶ事ができ、同じように楽しめる事を大切にしています。障害の有無にかかわらず、一緒に遊ぶ事により相互理解が増しますし一緒に楽しめる体験をしておく事は、バリアフリーな社会を目指す入り口になるような気がします。日本でも少しずつインクルーシブ遊具の導入が進んでいるそうです。全国的にどんどん広がって欲しいですね。
次にご紹介したいのが、サイバーパラスポーツについてです。パラリンピック等でかなり注目されてきてはいるものの、パラスポーツへの理解は残念ながらまだまだといったところです。正直、パラスポーツを身近に感じたりする人は少ないように思います。
その『興味を持ちづらい環境』を打開するべく生まれたのがサイバーパラスポーツなんだそうです。簡単に言うと、パラスポーツとテクノロジーを掛け合わせた新しいエンターテイメントの一つです。本来であれば、非常に頭脳的でありエキサイティングなはずのパラスポーツですが、その面白さはあまり知られていません。実戦はもとより観戦する機会自体も少ないのが現状だからです。その環境を打開するべく、株式会社1→10が2017年にVR技術やセンサー等のデジタルテクノロジーを駆使したエンターテインメント「CYBER SPORTS」を生み出したんだそうです。
どこか他人事のような遠い存在であったパラスポーツを、デジタルテクノロジーの力でエンターテイメントに置き換えをし、実体験を楽しんでもらう事から理解を深める事を目指しているそうです。CEOである澤邊氏自身が事故により車椅子生活です。その自身の経験や知識を元に展開している事が活きているのは間違いなさそうです。
現在は、車椅子のレースをVR体験できるという「CYBER WHEEL」とボッチャにセンサーやプロジェクションマッピングにLED演出を加えた「CYBER BOCCIA」の2競技だそうです。「CYBER BOCCIA」は何と審判なしでプレイができます。前述のインクルーシブ遊具と同じく、身体のハンディの有無に関係なくパラスポーツを一緒に楽しむ事が可能です。こういった体験をする事で、パラスポーツの本当の楽しさや魅力を知る事ができますね。
テクノロジーの進化によって本来不要であるはずの人同士の垣根が取り払われるのは素晴らしい事ですね。こういった取り組みこそがバリアフリーの最先端と言えそうです。今後も注目しておきたいと思います。それでは、また。
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