環境を整えてHSPを仕事の強みにする

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環境を整えてHSPを仕事の強みにする

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published : 2020/10/4

ネットニュースなどで目にすることが多くなったHSP(Highly Sensitive Person)。HSPの方がストレスを軽減して働くための環境について考えました。


環境を整えてHSPを仕事の強みにする

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今日は最近話題のHSPとそれに纏わる仕事への向き合い方についてお話したいと思います。

HSPとはHighly Sensitive Person(ハイリ―・センシティブ・パーソン)の略で、非常に高度な感覚処理感受性を、気質として持つ人の事です。5人に1人程度がHSPであるとも言われています。環境や性格などによる後天的なものではなく、先天的なものです。あくまで気質の事であり、決して病気ではありません。そして人口の約15~20%程度がHSPとそれほど稀ではないので、深刻ではない反面「治る」といった類のものでもありません。個人差はありますが、主に五感が鋭い、他人の言動や感情に敏感に反応してしまう、環境からの刺激を強く感じ取りやすいく、ストレスにさらされやすいなどの傾向があります。

他人から神経質であるとか、潔癖であるなどと指摘され、漠然と違和感を感じていた方が、HSPという言葉を知った事で気が楽になったりするケースもあるんだそうです。「ラベリング」とはあまり良い意味で使われない事が多いですが、場合によっては自らに「ラベリング」する事で安心を得られる場合もあるのかもしれません。「自分は病気なのだろうか?」「自分はおかしいのではないか?」という不安が「自分は気質としてHSPである。」と理解する事で解消され、ある意味自分のスペックとして捉える事ができます。


さて、ここでHSPと仕事への向き合い方について考えてみます。2020年のコロナ禍において、働く環境が大きく変化した方が多いと思います。その中の一つがテレワーク、リモートワークの推進です。会社勤めの方であっても「通勤してオフィスで働く。」という事が必ずしも当たり前ではない時代になりました。

実はHSPの方にとって、これが良い転機になったケースも多いようです。例えば通勤であったり、オフィス環境や人間関係において大きなストレスを抱えていた方が、在宅勤務になった途端にストレスから解放されて仕事への意欲が湧くといった事です。(もっとも、これはHSPに限った話ではありませんが。)そのままリモートワークが続けば良いと思っていらっしゃる方も多いかもしれませんね。

HSPの方が仕事を安心して行う為のアドバイスとして、最も良くないと言われているのが「気にしないで良いですよ。」というものです。元々気にしてしまう、気になってしまう気質の人に「気にしないで良い。」と言う事は、その人の考え方や行動そのものを否定する事にもなりかねません。そしてもし、ご自身がHSPであると感じられるのであれば「気にしないで良い。」などというアドバイスに耳を傾ける必要はありません。

では、どうすれば良いのか?必要な事は大きくわけて2つです。

  1. 自己分析をする → 自分が何が苦手で何を不快と感じるのかを明確にする。
  2. 自己分析によって得られた不快なものをなるべく自分から遠ざける

特に(1)が大切です。自分が何によってストレスを受けているのかを知る事で、対処法が明確になります。一口にHSPと言っても傾向は様々で、例えば大きな音に対して過敏な方もいれば、周りへの共感力が強すぎてその場の雰囲気に影響を受けやすい方、光の強さや触れたものの感触に反応する方もいます。自分にとって何が苦痛なのかを考えてみる、そして出来たら言語化しておくのが良いと思います。

そして問題なのは(2)です。HSPの方の傾向として苦手なもの、不快なものがあってもそれを排除するとか強い意識が働く事は少なく、大抵は我慢をしてしまう事でよりストレスが増加します。日本の社会においては、とかく根性論を押し付けがちです。我慢をする事=美徳では決してありません。そして仕事に真剣に向き合う事と、自分を殺して我慢を続ける事も同義ではありません。

「あれもしたくない、これもしたくない。」とわがままを言うわけではなく、「自分は大きな音が苦手である。」とか「人との距離が近いと圧迫感を感じる。」など自分のストレスポイントを把握して、遠ざける。苦手なものを遠ざけるという行為は、一見すると逃避行動に思えるかもしれませんが、これは立派なリスクマネジメントの一環だと思います。いや寧ろ、逃げるべきだとさえ思います。

フリーランスの方や起業されている方であれば、環境は整えやすいと思います。自分の苦手なものをなるべく遠ざけて、よりストレスを感じない環境で働くという事は、結果として作業効率も上がりますし、創造力も高まります。他人から見ると取るに足りないほんの小さな事でも、音や光の強さ、触れたものの感触、そういった五感に訴える部分を変えるだけでも仕事の意欲が湧いたり、効率が上がったりします。

勿論すぐに遠ざけられるものとそうでないものがあります。特に会社勤めの方で言うと、例えば上司の言動が最大のストレスだからと言って、上司を排除するとか遠ざけるというのはそう簡単ではありませんよね。まずは遠ざけやすいものからやってみましょう。例えば短時間であっても1人の時間を作るとか周囲の音や光を出来る範囲で遮ってみるといった事です。

一番良いのは仕事や職業そのものを選ぶ時点において、そこを基準の一つにする事です。ですが、会社勤めの場合などにおいて、入社してみないとわからない事も多いです。仕事を始めた事によって初めて気が付く部分も少なくないでしょう。終身雇用の神話は崩れ去り、転職も今では当たり前の事となりました。入社してみたものの、環境がどうしても合わないのであれば、まずはその苦手な要素を遠ざけてみて、それでも無理なら転職も一つの方法だと思います。そして次なる仕事を選ぶ際には是非、よりストレスを感じにくい環境を選ぶようにしましょう。


HSPである事は確かにストレスにさらされやすいと言えますが、そのストレスを予め遠ざける事で安心して仕事に臨む事ができます。自分がそうなのかも?と思ったら、まずは自己分析をしてみてくださいね。そして可能であれば周りの方に伝えてみるのも一つだと思います。整えられる範囲は整える、こりゃ無理だと思ったら逃げる!それが大切です。

HSPはストレスが多く生き辛い等とネガティブなイメージが強いかもしれません。しかし、苦手なものさえ遠ざけておけば、むしろビジネスシーンにおいて強みになる場合も少なくありません。HSPの共感力の高さは、相手のニーズ把握に長けているとも言えます。探求心が旺盛で多角的にものを捉える事ができたり、環境変化に対応しやすい一面もあります。一長一短あるのは事実ですが、HSPとうまく付き合って強みにしていきたいですね。それでは、また!

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