ペットボトルでビール?!画期的過ぎる次世代型サーバーの秘密。

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ペットボトルでビール?!画期的過ぎる次世代型サーバーの秘密。

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published : 2022/7/19

17年連続で市場縮小しているビール業界に光明?!画期的過ぎるペットボトルビールサーバー『TAPPY』が大人気です。お店にもお客様にも嬉しいメリットをご紹介します。


ペットボトルでビール?!画期的過ぎる次世代型サーバーの秘密。

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こんにちは、work and placeです。

ビールの美味しい季節になってきましたね。若者のビール離れの傾向が長らく続いていましたが、ここ数年のクラフトビール人気によってビール自体の人気も盛り返してきているようです。

クラフトビールが若者に支持されるようになった大きなきっかけはSNSだと言われています。クラフトビールは、所謂「映える」被写体としても優秀なビジュアルのものが多いです。現代の若者達の消費行動とマッチングしています。クラフトビール自体がおしゃれなアイコンの一つとして消費されているのです。勿論、ジャケ買いがきっかけであったとしても、美味しくなければ売れません。美味しさは勿論ですが、クラフトビールならではの遊び心が人気の秘密になっています。


クラフトビールが大人気と言っても、オーソドックスなビールも負けてはいません。日本のビール業界においては、長らく同質化戦略が取られてきました。戦略的にどのメーカーも似たようなビールを出す事が当たり前でしたが、現在はそれぞれ特徴を出す方向にシフトしています。

中でもプレミアムビールと言われる高級路線は人気で、この時期の贈答品としても重宝されています。ここ2年程の行動制限下において『せめて自宅で楽しむビール位は上質なものを!』という需要にも丁度はまったようです。

さて、約2年に及ぶ行動制限によって飲食店も大きな影響を受けました。そんな飲食店にとって救世主となってくれそうな存在がありますのでご紹介したいと覆います。

キチンビールが2021年4月から全国展開を始めた、ペットボトルビールサーバー『TAPPY(タッピー)』をご存知ですか?半年で4000台も流通しています。(一部地域においては2020年時点から流通開始しています。)

ペットボトルでビール?と意外に思われるかもしれません。確かにペットボトルには目に見えない小さな穴が沢山開いており、ビールは空気に触れると酸化してしまい風味を大きく損ねる為、本来であればペットボトルでのビールの保存は不可能とされていました。しかしキリンは研究を重ね、炭素の薄い膜を利用して空気の混入しないペットボトルの開発に成功しました。このペットボトルを利用してペットボトル式のビールサーバーを作ったのです。

今までの業務用ビールサーバーと言えば、金属製の樽が主流でした。これにはいくつかの難点がありました。

  • 容量が7リットルと多いため期限内に飲みきれないとロスが発生する
  • 容器自体も重く、接続の手順が複雑で交換の手間がかかる
  • 洗浄の手間がかかる上、慣れていないスタッフには管理が難しい

次世代型とも言えるTAPPYのペットボトルビールサーバーは、上記の問題を全てクリアしています。ペットボトルビールの容器は3リットルと、従来の樽の半分以下の容量なので回転率の負担が大きく軽減しました。ペットボトルですので当然容器も軽いですし、サーバー自体もコンパクトで場所を取りません。

容器の交換も、ペットボトルのキャップを開けて接続パーツをかぶせるだけなので、簡単です。新人スタッフや女性でも簡単に交換可能になりました。各店舗でのオペレーション効率が格段に上がったそうです。

更に社会問題にもなっている物流の点においても大きなメリットがあります。1ケース3本入りのダンボ―ルでの流通なので、配送トラックにも隙間なく詰めますし、樽よりも非常に軽いです。更に回収が不要ですので、配送効率やコストも大きく軽減できます。

美味しいビールを低コストで簡単に出せるようになった上に、ロスも軽減されたという理想的な形ですね。全国で1万店以上の流通を目指しているとの事ですが、実現する日はそう遠くなさそうです。


TAPPY以外にもTap Marche(タップマルシェ)というクラフトビールに対応したマシンもあります。こちらはキリン以外の他社のビールにも対応しているそうです。ビール業界全体の盛り上がりにも一役買いそうですね。

更に家庭用のHome Tap(ホームタップ)も大人気で一時は生産が追い付かずに申込を一旦停止する程だったそうです。こちらはサブスクのサービスになっています。業務用より小さな1リットルのタイプで、サーバー自体もコンパクトになっています。季節ごとに変わる数種類の中から選んだものが毎月届くんだそうです。お店で飲むような美味しいビールを自宅で味わえる上に、缶のゴミが出ない事も人気の理由の一つなんだとか。

国内のビール市場は17年連続で縮小を続けていますが、大手メーカー4社は2022年度の大幅な売り上げ増を見込んでいます。2026年にはビールや発泡酒・新ジャンルの税率が統一されるそうで、各メーカー共にビールの商品力強化を目指しているようですので今後も目が離せません。

お店に入って「とりあえずビール!」の時代がまた来るかもしれませんね。それでは、また。

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