85年振りの悲願達成なるか?!阪急電鉄に期待の新駅構想!

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85年振りの悲願達成なるか?!阪急電鉄に期待の新駅構想!

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published : 2022/11/3

阪神間の人気鉄道の一つである阪急電鉄。その神戸線に新駅設置の構想が発表されました!人口増加や経済効果等が期待されています。発表されたばかりの構想をご紹介します。


85年振りの悲願達成なるか?!阪急電鉄に期待の新駅構想!

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こんにちは、work and placeです。11月に突入しましたね。早いもので2022年もあと2ヶ月を切りました。師走程ではなくとも、そろそろ来年に向けて忙しくされている方も多いかもしれませんね。

さて、work and placeのある芦屋市は所謂『阪神間』と呼ばれるエリアです。北側には山、南側には海という地形に対し、阪急電鉄の阪急神戸線・JR西日本の神戸線・阪神電鉄の阪神本線という3本の鉄道が東西に平行に走っている大変便利な地域です。この阪神間を走る鉄道に関して、大きなニュースが発表されましたのでご紹介したいと思います。

2022年11月1日、阪急阪神ホールディングス傘下の阪急電鉄と西宮市・尼崎市が新駅設置に関する基本合意書に署名した事が報じられました。これはものすごいニュースだと思います。

近年の新駅設置の実例で言うと、2016年JR神戸線に設置された摩耶駅が記憶に新しいところです。六甲道駅と灘駅の間に設置されました。素人考えではありますが正直言って、摩耶駅の新設による経済効果は決して爆発的でとまではいかなかったように感じます。ところが摩耶駅の設置は従来よくある、地元の自治体が鉄道会社に嘆願し、費用負担する事で新駅設置に漕ぎつけるパターンではありませんでした。勿論、自治体や近隣住民の希望はあったかと思いますが、寧ろJR西日本サイドが積極的・戦略的に進めた格好の様子です。

何と言っても大きかったのは用地確保の問題が無かった事が大きかったそうです。元々貨物駅があった場所であったため、用地問題がそもそも無く比較的スムーズに新駅設置に漕ぎつけたと言われています。更に、駅の両側に渡り線を作る事で東西それぞれへの折り返し運転を可能にしたんだそうです。摩耶駅自体が始発駅や終着駅になる事はありませんが、台風等の天候事情や事故等の影響で運休せざるを得ない場合でも、摩耶駅での折り返し運転が可能となる事で稼働可能区間を伸ばせるようになりました。摩耶駅の新設による経済効果は劇的ではないかもしれませんが、実は列車運行における大きなメリットがあったようです。


ここで阪急電鉄の新駅構想に話を戻します。何と85年以上ぶりの新駅設置計画という事で、阪急電鉄にとっては悲願だったそうです。神戸線の武庫之荘駅~西宮北口駅の間に設置予定で、西宮市と尼崎市に跨る格好です。元々は西宮市は新駅設置に積極的であったものの、尼崎市が難色を示していたと言われていますが、事業費の内の自治体負担費を尼崎市単体ではなく西宮市との折半(明確な負担割合は不明)である事や、見込まれるメリットを検討した上で合意に至ったと考えられます。

武庫之荘駅~西宮北口駅間は約3.3㎞あります。実は阪急電鉄神戸線の中でも最も長い駅間距離で、新駅を設置する構想そのものは何と昭和初期からあったんだそうです!まさしく悲願という感じですね。

周辺地域の人口増加や利用者の分散に伴い隣接する駅の混雑緩和が期待されますが、何と言っても経済効果への期待が大きいと思います。事業効果の検討会では人口について、西宮市では増加傾向が顕著になり、尼崎市では人口減少に抑制効果があるだろうと試算しています。その結果として、西宮市の税収は年間で2億円、尼崎市の税収は年間で1.2億円の増収が見込まれています。更に隣接駅から新駅への転換利用者も各市で1万人以上という試算です。

もう一つ特筆すべきなのは駅の設置予定地の立地についてです。何と、武庫川の橋梁の上に設置予定なんだそうです!川の真上の駅と言う事で、眺めの良い素敵な駅になりそうですね。駅自体が観光スポットになれば更なる経済効果も期待したいところです。2025年に国に対して補助金申請を行い、そこから設計・着工に進む計画になっているそうですので、完成はまだまだ先の話になりますね。阪急電鉄は遅くても10年以内の開業を目指しているんだそうです。待ち遠しいですね!

阪急電鉄は小説『阪急電車』が映画化されたり、昔から地元に愛されている人気鉄道でもあります。新駅構想は鉄道ファンや地元の人にとっても非常に嬉しいニュースなのは間違いありません。より愛着が湧くきっかけになるかもしれませんね。進捗を楽しみに待ちたいと思います。個人的には新駅の駅名がどんな名前になるかに注目しています。公募される事も考えられますね!追加情報があればまたご紹介しますね!それでは、また。

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