お花のサブスクとエシカルな取り組み

Blog Details

お花のサブスクとエシカルな取り組み

blog

published : 2021/3/6

お花のサブスクが最近大人気だそうです。とあるカフェが提案するお花のサブスクの変わり種プランをご紹介します。生産者が経営する事で生まれた新しくてエシカルな取り組みとは?


お花のサブスクとエシカルな取り組み

blog Detail

こんにちは、work and placeです。

何度かこちらのブログでも話題に上げているサブスクリプション・サービスには、音楽・映像配信や車、ファッション、ヘアサロンやエステサロン、家具等かなり幅広いジャンルが存在します。サブスク=所有の必要が無く、気軽で便利に利用できるものが多いと思います。特にコロナ禍で増えたおうち時間を、より快適に過ごせるものへの需要が高まっているように感じます。

最近はお花のサブスクサービスが増えているようで、私自身も気になってます。生花を飾るとおうちの中が華やぎますよね。大抵は月額定額制で自宅にお花が届くというタイプなのですが、その中でちょっと面白いお店を見つけましたのでご紹介したいと思います。


大阪、阪急梅田駅の茶屋町口に2021年2月にオープンしたばかりの「フラフルカフェ!」というお店です。こちらはその名の通りカフェなのですが、少し変わっています。フルーツ農家とお花屋さんがコラボしたカフェだそうです。そしてこのカフェのサービスの一つがお花のサブスクです。

このサブスクのシステム自体も変わっていて、自宅にお花が届くタイプではありません。お花を入れた専用の花瓶を持ち帰り、自宅で飾って楽しみます。その後、空になった専用花瓶を持参してお店に行きます。そして新しいお花が入った花瓶と交換するというスタイルです。

これは駅改札前すぐという立地だからこそできる事かもしれませんが、正直めんどくさいという人も少なからずいらっしゃると思います。コロナ禍の巣ごもり需要の中で、なるべく外に出ない、人に会わないという考えがサブスク台頭の一因にもなっています。それなのにわざわざ店頭に出向くタイプのサブスクは、一見ニーズに逆行しているようにさえ思えます。

しかし、お店のコンセプトをよく見てみると、敢えて手間のかかる来店を促す理由がわかる気がしました。お花やフルーツの生産者が経営しているお店で、消費者側からするとリーズナブルに新鮮なフルーツやお花が手に入る事がまず考えられるメリットです。生産者側からすると利益最優先ではなく、フラワーロス・フードロスの削減に繫がる事を目指した、エシカルな取り組みの一環である事がポイントのようです。

店舗自体が全ての人に居心地良い空間作りを意識したユニバーサルデザインで、沢山の人に訪れてもらう事を目的としています。スタッフは簡単な手話ができ、点字メニューや筆談器も用意されているとの事。車椅子の方にも配慮して大きな鏡を店内の前後に配置しているそうです。(移動時に背面を確認しやすくする為。)

「五感を刺激する空間」を目指しており、お花屋さんとしてもカフェとしても「体験型の空間」を提案しているかもしれないなと思いました。ですからサブスクも、本来便利であるはずの配送スタイルではなく、店頭にコンスタントに足を運んでもらう事を提案していると言えます。サブスク会員はカフェメニューが10%オフになるメリットがあり、これもまた来店を促す要素の一つになっています。お店には勿論沢山のお花やフルーツがありますので、ただお花を交換するだけではなく、癒しやリフレッシュ効果も期待できそうです。

ご近所の方は勿論、通勤・通学等で梅田駅を多く利用する方にはお勧めですね。今回ご紹介したお花のサブスクプランはオープン記念価格で月額2200円(税込)との事。初回のみ専用花瓶代500円が必要です。(2021年3月6日現在)

お花屋さんとフルーツ農家のカフェ「フラフルカフェ!」

大阪市北区芝田1-1-2(阪急梅田駅 茶屋町口改札前)

営業時間11:00~21:00(公式サイト記載情報による)

お花のサブスクはあくまでサービスの一環で、通常のカフェ利用も勿論可能です。五感を刺激する空間、是非利用してみてくださいね。それでは、また。

work and place, online showroom