自動販売機で売っているまさかのアレ!?今後に期待のスマート自販機とは?

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自動販売機で売っているまさかのアレ!?今後に期待のスマート自販機とは?

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published : 2022/2/1

人口比あたりの自動販売機数が世界一の日本。売っているのは飲料や煙草だけではありません。各地の珍しい自販機やスマート自販機の可能性についてご紹介します。


自動販売機で売っているまさかのアレ!?今後に期待のスマート自販機とは?

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こんにちは、work and placeです。早い物で2月に入り、まだまだ寒い日が続いていますね。電車を待つホームでは暖を取る為に自動販売機の缶コーヒーを買う日々です。今回はその自動販売機やそれに纏わるお話です。

外国人が日本を訪れて驚くものの一つが自動販売機の多さだそうです。非常に便利である事もそうですが、何より治安の良さの象徴と考えられています。全国ありとあらゆる場所、それも主に屋外に多種多様な自動販売機がありますが、海外であれば下手をすると自動販売機ごと持ち去られる可能性もあるでしょう。

自動販売機以外でも、地方では農産物の無人販売所が何のセキュリティ対策も無く存在しています。これが成立するのは日本の特性なのかもしれませんね。

さて、日本の自動販売機ではジュースやお酒、たばこの販売が中心だと思います。しかしオーソドックスなもの以外でも面白い自動販売機が沢山存在します。私が実際に見て驚いたのは大阪で見かけた『あごだし』販売機です。遠目にはお茶のペットボトルのように見えましたが実際はおだしでした。一緒にいた友人は特に驚いた様子もなく、その界隈では当たり前の様でした。こういった珍しい自動販売機やそのビジネスモデルについてご紹介したいと思います。


2021年12月、東京・渋谷マークシティに期間限定で設置された自動販売機は『プレゼント専用自動販売機』でした。生花やケーキ、時計といったラインナップで、全てラッピングした状態です。コロナ禍における非接触販売の提案であり、また当時の各店舗時短営業で仕事帰りに開いているお店が無い人向けでもありました。これは実証実験的な意味もあり、クリスマス需要を見越した期間限定の試みでしたが、色々な可能性を秘めていそうです。

時計を自動販売機で買える事も驚きなのですが、中には婚約指輪を購入できる自動販売機も存在するそうです!運命の出会いによって急なプロポーズの機会があるかもしれないという事なのでしょうか?指輪のサイズは常に把握しておくべきだと思いつつ、渡された婚約指輪が自動販売機から出てきたものだと知ると微妙な気持ちになる人もいそうですね。


生鮮食品や冷凍食品の自動販売機もどんどん増えています。大きな市場で、中に入らずとも駐車場に車を停め、さっと買えるので重宝がられるんだとか。とある有名な車海老の自動販売機では、多い日では1日30万円以上売り上げるんだそうです!他にも、山口県下関市では名産ふぐの自販機があり、てっちり用のお鍋セットが販売されています。コロナ禍における非接触販売への需要と、気軽に買える便利さで大人気なんだそうです。

その他、珍しい自動販売機をいくつかご紹介します。

  • ふるさと納税(タッチパネルで返礼品等を選ぶ方式で必要書類は後日郵送されます。)

  • 化粧品(百貨店やショッピングセンターにあり旅行用のトライアルキットが人気だそうです。)

  • 焼き芋(ホットとアイスがあり大変人気だそう。)

  • グルメクーポン(金券ショップに近い仕組みで各店舗のクーポン券を購入するタイプです。)

  • 鹿の角 (ワンちゃんのデンタルケア用として人気!月に50本程売れるそうです。)

  • ラブレター(誰かから誰か宛に書いた架空の恋文を購入できるんだそうです。)

調べてみると思いの外、色々な物が販売されていて驚きました。勿論、何を販売しても良いという訳ではなく、各種許認可は必要なのでしょうが、それでも思った以上に自由度は高そうです。便利さ・気軽さに加えて非接触販売への需要は明らかに増えていますね。同じ様にして人気の『ガチャ』の存在ともリンクしているような気もします。実際、購入してみないと中身がわからないタイプの自動販売機もあります。自動販売機とは、本来は必要なものを必要なタイミングで購入するツールです。ですが、お楽しみの要素も大いに含まれているようですね。


自販機大国とも言われていた日本ですが、実は自動販売機の数自体は年々減っています。人口比率で言うと未だ世界一の数を誇りますが、この10年程で約116万台の自動販売機が消えたそうです。コンビニコーヒーの台頭や人口減少が主な原因と言われています。

海外においてはIOTを駆使したスマート自動販売機が増えていますが、日本の自動販売機でキャッシュレス決済やアプリ連動に対応しているのは、大手飲料メーカー等のごく一部と言われています。そもそもキャッシュレス決済の普及自体が遅れ気味の日本ですから、スマート自動販売機の分野で遅れを取っているのも当然と言えるかもしれません。

しかしそれは、このビジネスモデルにまだまだ伸びしろがあると言う事でもあります。実際、一番オーソドックスな飲料の自動販売機は激減している反面、変わり種の自動販売機が増えているのは面白い点です。何でも工夫を凝らすのは日本の得意とするところのはずです。面白い発想とIOT技術の掛け算で、スマート自動販売機の分野でも大きな成長を期待したいですね。それでは、また。

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