マスクとの付き合い方にもアップデートが必要?

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マスクとの付き合い方にもアップデートが必要?

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published : 2022/7/26

3年振りに行動制限の無い夏を迎えています。長らく続くマスク生活の弊害は、厚生労働省が警鐘を鳴らす熱中症問題だけではありません。それぞれの環境における問題を考察してみました。


マスクとの付き合い方にもアップデートが必要?

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こんにちは、work and placeです。

今年は3年振りとなる行動制限の無い夏となりました。(2022年7月26日時点)work and placeの地元である芦屋市でも、3年振りに芦屋サマーカーニバルの花火大会が開催されました。しかしながら第7波到来による感染拡大を受け、予断を許さない状況が続いています。経済を立て直す為にも引き続き行動制限無しを続けるのか、医療体制の逼迫状態からある程度の制限がかかるのか、今後の動きに注視しておきたいですね。

さて、コロナ禍によって大きく変わった日常の一つが長らく続くマスク生活です。今年の夏に限っては熱中症予防の観点から、厚生労働省から下記のアナウンスがありました。

  • 屋外においては距離を保てずに会話をする場合を除いてマスク不要。
  • 屋内においても距離が確保でき会話をほとんど行わない場合はマスク不要。

とはいえ、第7波到来の影響もあり、完全な脱マスクはまだ先の話になりそうです。

長らく続くマスク生活の弊害は乳児や幼児にも表れています。私達は本来、相手の様々な表情や仕草を見て感情を察したり理解したりします。特に乳児期は喜怒哀楽の感情を相手の表情を見て、自分でも試し理解する能力を身につける大切な時期です。ところが、相手がマスクをつけている事が多いと、当然その機会が激減します。相手を思いやったり理解する力が中々身につかず、未熟である傾向が強いとされています。海外でのある調査において、コロナ禍後に誕生した幼児はそれ以前に生まれた幼児よりもIQが低下しているという結果が出たそうです。これだけでは勿論判断できませんが、国民性の影響もあり、日本は海外に比べるとマスク着用率が非常に高い状態が続いています。熱中症対策という季節性の問題だけではなく、子供の教育や情緒をはぐくむ面においても対策は必要かもしれませんね。


熱中症予防としては小中学校・高等学校等で体育や運動会開催時にマスクを外すよう指導されています。しかし、実際の現場においては長らくのマスク生活の影響で、人前でマスクを外す事に抵抗を覚える生徒も多かったようです。結果としてマスク着用のままグラウンドで過ごし、熱中症で救急搬送された生徒もいます。

多感な年頃であれば、ここ数年当たりだったマスク生活から突然マスクを外せと言われても抵抗を感じてしまうのも無理はありません。そして、マスクを外す事に抵抗を感じているのは学生だけではありません。マスク着用の上にリモート生活中心で、いざ人前でマスクを外すとなるとハードルが高いと感じる社会人も大変多いそうです。報道の中で、マスクを下着に例える人がいる事も知りました。

特に女性はマスク着用に対応したメイクや、ほとんどノーメイクに近い状態にシフトしている人が多く、突然マスクを外すというのは難しい人も多いようです。かと言って以前のようなメイクを突然するにはブランクもあるという事で、最近はリハビリメイクなんて言い方もあるんだそうです。

いきなり100%のメイクをするのではなく、少しずつ以前のメイクに戻していくという考え方です。例えば、本来血色良く見せる為のチーク(頬紅)ですが、その発色をあえて抑える為のニュアンサーと呼ばれる商品が人気です。またマスクによって隠れていた口元にいきなり濃い色の口紅は抵抗があるという事で、コロナ禍直前に流行っていた赤口紅等ではなく、肌馴染みが良いが薄すぎないブラウンリップも人気です。

眉メイクも、本来は流行り廃りが顕著に現れるパーツで、細眉・太眉・アーチ形・平行型等の方向性が明確でした。しかし、マスク生活においては目元と眉に視線が集まる事もあり、個人個人の似合う眉が追求される様になってきたそうです。コロナ禍きっかけで、眉を整えるサロンに行くようになった人も多いと聞きます。確かに誰もが同じ眉という感じではなくなっている印象です。

また、旅行や飲食・ファッション業界等と同様に、化粧品業界にもリベンジ消費の動きも見られています。特にZ世代のコスメや美容にかけるリベンジ消費の傾向はかなり高いそうです。2020年は前年比マイナス約15%という大打撃を受けた化粧品業界はリベンジ消費に期待しつつ、withコロナを見据えた商品やサービス展開を進めています。加えて多様性を重んじたり、SDGsの観点など、世相を大きく意識しています。

例えば今まで明確にカテゴライズされていた、ジェンダーや対象年齢を必ずしも謳わない商品が増えていたり、サステナビリティを意識した使いきれるサイズの商品、環境に優しいパッケージの商品も少しずつ増えています。接客サービスにおいても、非接触やリモートでのカウンセリングシステム等の開発も進んでいます。

消費者側がマスクの有無や気候変動、トレンド等に合わせてメイクやスキンケアをアップデートしていくのと同時に、化粧品業界も社会情勢に合わせて商品やサービスそのものをアップデートしています。

完全な脱マスクでは無いにしろ、少しずつマスク着用の扱いも変わってきています。ハイブリッドとはいかなくてもマスクが必要なシーンとそうでないシーンの両方に対応できるように、私達の考え方もアップデートが必要なのかもしれませんね。それでは、また。

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